読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

あっ…

2015.08.05



プルルルルプルルルル


ガチャ


もしもしこちら◯◯でございます

この流れは電話においてテンプレなのに
なんで毎回あっ、て言っちゃうんだろう

電話かけたのはこっちなのに
あっ出た!これは予期してなかった…
って明らかに脳がパニックおこしてる

電話をかけてから切るまでをカッコよくきめたことがない

昔初恋の人に電話をかけたことがあった


先に言うと、好き…好きすぎる…この気持ち、絶対彼に伝えたい!!って衝動とトキメキがわたしの背中をおしてくれて気づいたら彼の電話番号を押してたの…みたいな理由じゃなくて

ケガを負わせてしまった謝罪の電話

わたしの背中を押してくれたのはトキメキでもなく吐き気が出るほどの後悔と罪悪感だった

ちなみにその人の自転車もボロボロにしてしまった

原因は自転車の正面衝突

しかも最悪なことに好きだった(自転車正面衝突した)人は先輩で、当時まだウブだったわたしは話したこともおろか目を合わせることもできず後ろ姿に手を振ることしかできない関係。

よって自転車正面衝突した際も謝ることが出来ずパニックに陥って横転したのもつかの間すぐさまギーコギーコと自転車を漕いで逃げてしまった。

次の日その人の手の包帯をみて罪悪感と自分に対する嫌悪感でいっぱいになった

視覚がダメなんだ
目で彼を察知してしまうからわたしはこうなんだ
視覚さえなければ普通にあやまることぐらいはできるはず…と思って

3日後ぐらいに思い切って電話で謝ることを決心した

わたしの部屋だと居間にいる両親に聞こえるので居間から一番遠いお風呂場に移動して電話をかけた


出た(正直ここら辺の記憶はあやふや)


心臓が出るほどの緊張って過去も未来もこれが最高潮だと思う

本当に震えた。
歯がガチガチなった。
そりゃあ緊張した

内容はあんまり覚えてないけどいきなり謝ったと思う

その人は実家が自転車屋だから気にしなくていいよ、ケガもたいしたもんじゃないから大丈夫。って言ってた


自己満足が満たされるまで謝って
そろそろ切ろうとしたら
てかさっきから鼻息ww
って言われて

心が死んだ


カッコわるい自分に対しての恥ずかしさや怒りが矛先を間違えてお門違いも甚だしいことにその人に対しての憎しみに変わった

と同時にわたしと電話の長い戦いの幕開けとなるゴングが鳴った

今思えばむしろ直接言ってくれただけ優しいと思う


最近そのことを久々に思い出した
当時私は高校一年生だった


今年わたしはハタチ
そろそろこの長いくだらない争いに終わりを告げるべきなんじゃないかな

その人に電話をかけて
最初から最後までカッコよく終わらせると共にもしかしたら電話と厚い抱擁ができるんじゃないかな?


そう思います。


K先輩、近々お電話かけます。