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アクセサリーブランドgumを始めて3ヶ月が経ち、ありがたいことに出店させてもらう機会が増え、様々な方の目に触れられるようになりました。


小学生の時にたまごっちを親にねだって買ってもらった。けど、箱をあけるとそれは「はねるっち」というたまごっちとはねるのトびらがコラボした全く別物の商品だった。それでも嬉しかったあたしは外に出かけるときは常に首からはねるっちを下げて、生まれてきたばばっちのウンチを捨てたりご飯をあげたり一生懸命育てていた。

そんなある日、家から少し遠い場所にある広い公園に親に車で連れていってもらった。大きな川があって、小学生に上がらないくらい年の子がそこで遊んでいて、その側の日陰にある木のベンチではあたしと同い年くらいの女の子たちがギュッと縮こまって遊んでいた。知らない人ばっかりの場所が昔から好きだった。川で弟と遊んでいると、あたしの首から下がっているたまごをみた一人の女の子がやってきて「通信しよ!」と声をかけてくれた。そんなこと言われたのは初めてだったからとても嬉しくてやり方もわからないままいいよ!と言って通信しようとしたけど、全然接続されない。何度やってもうまくいかない。下を向いて必死にたまごを触っていても、その子がイライラしてくるのが分かって汗が止まらない。貸して!と言われてその子があたしのたまごをみて一言。これニセモノじゃん!その子の後ろ姿を見送る。通信失敗


時が立ちタケオは23さい。18歳から古着屋に身を置き、買い物はトキメキと直感だけに身を任せて、実用性のことはなるべく考えないようにしてきた。お金を使うことをなるべく遊びの延長線として考えないと稼いだ労力が報われないような気がして喜びを感じられなかった。でもいきて行く上には払う義務があるものもある。電気代とか。そういう義務のお金を犠牲にして遊んでも後ろめたさは付きまとってしまう。それは本気ではない。なら、おもちゃのお金はおもちゃで得たお金で本気で使おう。どうぶつの森のように。じゃあ、何をする?何を使ってあたしは他人から遊び感覚でお金を使ってもらう?


チャーリーとチョコレート工場にはひたすらガムを食べ続けているバイオレットという、一度違うガムをテイスティングするときに今たべているガムを首の後ろに貼ってストックして別のガムを食べるという、「ものを捨てられない女」の鏡のような少女がいるのだが、当時その子の真似をして髪に思いきりガムをつけてスーパーロングパーマだったコギャル(ママ全プロデュース)のタケオが散切り頭になってしまったことがある。思いきり頭を叩かれたし、ママは泣いていた。それを見てあたしはやってしまったんだ、と震えが止まらなくなった。


22歳最後の夏、近所の行きつけの文房具屋に入ると店内で流れているラジオからLiLiCoの声が聞こえてきた。「髪はいつも巻いて下ろしてたいけど~今年の夏は暑すぎてムリ~。」そう、2018年の夏は暑すぎた。LiLiCoのドロドロした話し方がそれを誇張させて汗で首にへばりついた髪がうっとおしかった。しかし、LiLiCoの言葉はこう続いた「だから、今年の夏はずっと髪を結んでいる。髪結んだらデカイピアスは必ず付ける~!それが髪の毛代わり~みたいな?」絵の具を選んでいる手が止まった。散切り頭で震えていたあたしがありがとう、LiLiCoさん。といった。そうか、アクセサリーは体の一部ってやっぱ本当だったのか。

地に足を付けている限り、大地はあたしのアクセサリー。アクセサリーを身につけることによって体と大地の境界線も曖昧にする壮大なセックスを今しているではないか。今まで処女って嘘ついててごめん、あたし、地球に抱かれてたわ!!


飛ばされた。宇宙まで行った。LiLiCoの言葉で着火されるとは思いもよらなかった。


水になること。それがあたしの死観だ。


死=前向きな生=自分の育成

(※詳しくはあぁ、日常というタイトルの記事を読んでください)


一人で大地とセックスしていても、水にはなれない。結局のところ一人。一人では水にはなれない。完全に水になるには、人との関わり、つまり通信が必要だ。はねるっちでうまくいかなかった通信。そうだ、はねるっちもたまごっちも関係なく通信できるアクセサリーを作ろう。


それから普段考え事をしている時に常に粘土を無心でこねているあたしは、それをアクセサリーに落とし込むことにした。大地と体の境目をなくすにはなるべくフニャフニャしていてくっついてんのかはなれてんのかよくわかんにゃいにゃ~と言っているアホのような面構えのマテリアルがよかった。


11月の最初のお披露目販売は出来上がったものだけを置いて販売した。でもそれはなんだか堅苦しくて、手にとった人への自由があまりないような気がした。そもそも、あたし自身が美容室で髪を切ってもらった直後にもっとよくしようと自分でバッサリハサミ入れちゃうようなどうしようもない自由人だから、自分好みにカスタムしまくれる作品があってもいい。自分の人生を上載せして育成していく場所としてアクセサリーは最適だった。手にとって、これ、なんか自分に似てるな。とか、胸が踊るな。というものを買う。アクセサリーの場合付けることで完成する。肌馴染みのいいものでないとずっと長くは共に過ごせない。だからカスタムする。あたしの目指すお金のユートピアと人との関わりはまさにそこにある。


これまでは販売の形を模索しながら実演販売という形を採用して出店していましたが、もっともっと素材から形からオリジナルの自分だけのアクセサリーを求める人向けに2月から家で予約制のsalon de gum(サロン・ド・ガム)をオープンしました。


https://gumtakeo.thebase.in


上から入って、サロン・ド・ガム予約をカートに入れてもらい、備考欄に希望の日時を入力してください。決済はしないようおねがいします。


アクセサリーは1アイテム1000円からで、ピアスなどは二つで2000円からになります。1パーツのカスタムごとに500円ずつ課金される感じです。初対面の方に限り入場500円いただきます!


また、これまで通り出店のお誘いも2つ返事で向かいますので変わらずご愛好のほどよろしくおねがいします。